鈴与グループには、これまで脈々と息づいてきた「共生(ともいき)」という言葉があります。「共生」の歴史は、1922年(大正11年)に椎尾 弁匡(しいお べんきょう)師(1876 〜1971)が起こした「共生運動」にさかのぼり、その基本的な考え方は「1つの個を大事にしていく。そしてこの個が本当に自立をし、自分自身で生きていく中から他との共生が生まれてくる」というものでした。
この考え方に現代的解釈を加えた、「会社がひとつの企業として自立し、また、社員一人ひとりも個々の社会人として真に自立し社会活動を営む中で、われわれと地域社会、お客さま、お取引先様、そして社員相互間を結びつける精神的な基盤となる」ものが、私たちの経営の拠りどころである「共生」です。
これは一見優しいように見えますが、非常に厳しい側面を持っています。社員に対しては、一人ひとりが相手に依存することなく、自立し、信頼、協力、切磋琢磨して成長をとげることを強く求めています。個人においても会社においても、甘えた姿勢は許されるものではなく、真に自立したものが生きていく中ではじめて他との共生が生まれると考えられています。この厳しさが、創業から続く自己改革の歴史にもつながっています。
今後も、私たちは「共生」の精神で、社会に、そして皆様に信頼される企業であることを目指していきます。